貞彦編698

 困るのは私がいなくなってしまうと警察にもお構いなしに家族が電話を掛ける点だ。この年になって、思うのは、まだ、元気なうちに自分の住まいを別に構えた方がいいってのを思わない日はない。その方が彼女は自分で何でもすると思う。しかし周到に電話をして居所を徹底的に探し出そうとする。人様を煩わせることはわかっている。自立を支援することはここまで難しいことなのか?が私にもシグナルとして点灯していて、問題は孫の存在である。彼の幸せを思わない日はないが、毎日お金のことで論争を繰り広げ喧嘩の原因もすべてお金。特に気を遣い対処していることも別にあって、優柔不安型の気質で思い悩む性向を家族は持っている。私はよく自分が倒れないな・・・って自分を脅威に思う。今朝も声を懸けずにゴミを捨てにいったと何回も叱られて、自分のいるリビングまで来たのでは?ゴミを持って侵入したのでは?が彼女にシグナルとして起こり、ゴミは昨夜、あなたの部屋はない・・・って聞いていたから、あえて、声懸けなかったって答えた。家族はゴミを捨てに行ったことがない。それなのに延々と母親のあたしを説教。もう離れてしまいたい!!って激情が襲う。家族はこの家に息子とふたりで棲んだほうが親子はしっかりするのに・・・は現状から出ている正解だ。あたしは埼玉県のとある街で行政のアルバイトで所定時間を一ヶ月にこなせば、家賃は出るっていうテレビ番組を見て心そそられた。掃除やいろいろな雑務をこなして、家賃が必要ないのならいい案だと思う。生活の基盤が出来ない。このままでは明らかに私の健康は蝕まれていく。