貞彦編480

 スティーブン・スピルバーグ作品の中で嫌いなものがある。1作品だけ、どうしても受け容れ難い作品があるけど、このプライベート・ライアンを見て自分の意固地な考えを訂正しました。まだ西暦2000年になる前、彼は瑞々しい心を持ち、精魂を込めて、この作品に命懸けでとり組んだのだ…そう思うと、違う映画で失礼なジョークがあったことを許せる気持ちになっていった。マット・デイモンのさり気ない優しいウブな演技に魅せられた。それと同時に救われた…戦場ですべての倫理が錯綜し頓挫してしまう訳ではない。微かだけど希望もある。正しくいじめにも言える原点ですよね。