貞彦編237

 苛めのことをいっときも忘れてはいないあたし。でも最初からいじめだいじめだ・・・っていう姿勢はもっとも忌み嫌う。なぜなら大事な問題点を苛めは隠してしまうし、オブラートして見せなくしてしまう。いじめ解決よりももっと大事な論点を逃してしまいかねない。あたしが小さい時に遭ったことも苛めでは本来ない。毛糸のぱんつを毎日穿いてくる。みんなが妬んだってのもあっただろう。スカートめくりも自分がみずから挑発したようなものかも…今になってご免こうむる気分さえある。なぜならイナカモノにはあたしは珍しく洗練されていたから。住吉の一等地から引っ越してきてしかも日が浅い。年長さんで一年幼稚園を過ごし一年生になって、みんなが思ったのは宿題も自分でしなくていいんだ?っていう誤解だったかも。父も母も教職経験あって伯母も先生、叔母も幼稚園の先生。いいないいな!!って。みんなが羨ましいと思ってそねむのも分かる。宿題なんて分からないとき、その場で訊ける。しかしアタマいい子なら真逆を思ったはずだ。俺だったら嫌だな…家に帰っても先生かよ?って。アタマの良い子が先を行く。その通り!!うっとおしいかったんだよ。めちゃ毎日のように言われて育った。みんなのお手本に!!って。っざっけんじゃあねえ~~よの精神はその頃から培っていたんだね。冒頭の最初のつは小さくてしかも外せない。