貞彦編〔164〕

 いじめについてをずっと追い駆けてきたんですが、誰かに話すと心がどこかでス~っとするっていう発散効果がある。自分の中で悶もんとしている時がもっとも不健康ですよね。しかしこれが作家にとって開眼にも匹敵。これはひと様の不幸を踏み台にする次元ではなく、いじめを追及し、分析し、したためることで、より作家としての領域を広めていくという効能が見込める。それが作業第一段階ですね。だから自分の子供の味わったことも参考にしながら筆致を進めて来たんですが、あたしのようにみんなも外交的にプラス思考にならないといけないな?ってまずそこを踏まえる。究極のプラス思考の筆頭にあるのは自分本位です。それを人様に奪われてどうしますか?自分がどうしたいのか?何を極めたいのか?誰と協業するのか?そこを詰めていくことが人生。そして流れを読む。あたしは最近この井戸水のポンプを最初に発明した人ってどんな人物だろ?って興味しんしんになって調べた。一杯種類は今は出てるけど最初はひとつ・・・だったはず。しかし世界中で同じようなことを頭に描いていた・・・っていう輩、実は何人もいたと思う。先駆者になるという素地を掴む教育ですよね。これは・・・って自分が当惑したらまず、地球儀の中の何人がそれを同時に考えているのか?ワクワクと同時に戦慄も起きる。先を越されない為のスピード戦略。文人はその点、楽です。追い越される心配もない。いわば安泰な職業と言えます。