貞彦編〔125〕

 この国に生まれてなんか・・・おかしいなあってあたしは直感として感じたのは新聞投稿を開始してからなんだ。主婦の、特に家の中で仕事をしている専業主婦への風当たりが強くてこれだけ投稿しても剣もほろろの対応。しかし気に入られて毎月投稿が掲載される常連組もいる、この差異はなんだろう?って。あたしは家のことも多少疎かになっても旦那から結構イヤミを言われても実は平気だったんだ。旦那はあたしの本がウェブ形式でも出れば一番喜んでくれるし、当時からいつになったら?容子の本が上梓されるの?って首を長くして待ってたんだ。しかしとんでもないことが起こる。あたしは美人もなんでもないけど、本当に心から愛している・・・って求婚されるんだ。みんなも信じられないと思う。若くてしかも頭脳明晰の男性だからあたしも方向を転換したといえる。しかし旦那は顔を曇らせる。まだ・・・全く収入が無かった相手。それでは将来はおぼつかないし、家族の、特に娘たちはいぶかる。ダマされてはいまいか?って。あたしもひと様に騙されるっていうこと、人生では往々にして起こるだろうけど、この件に関しては違わない?って実は高を括っていた部位がある。あたしはそこで相手を試そうとしたんだ。連絡を絶って相手の真意確かめようとした。ちょうど若葉町はあたしが六歳まで棲んでた土地だからとても愛着もあったし、ここに来れば小説の構想も沸き易いだろうってこの場所には以前から拘っていた。しかもイオンのチトセピアっていい命名ですものね。幸楽という映画館にも両親と通っていた。マルタマの跡はダイレックスになると昨日知る。いい場所を選びましたね~~