貞彦編〔123〕

 本を出版することで浮足立っていたのでしょう。その年の三月十四日、大変なことが起こっています。2008年の三月十五日までに、伯母から実父へと名義の変わった土地を頂いたのに申告をすることをすっかり忘れ、膨大な税金があたしに掛かって来ていた。〔現在の住居〕それなのにあたしは離婚の準備をしようなんて・・・。しかし偶然にもそのことを弁護士にチラっと話していたことが効を奏じる。彼は離婚よりも、こっちの方が先のようですよ?ってあたしにすぐに、仲間の司法書士のもとを訪ねるように手順を整える。まず、申告をすっかり忘れてしまったのならこれは錯誤するしかない。ええ?それはどういう手続きなんですか?ともかくここに行きなさい!!すべてを彼に話しておきます!!って名刺を渡すのです。あたしは翌日すぐにも訪問します。もちろん旦那もその話を聞き安堵の表情を見せる。彼も税金対策で頭を痛めていたからです。エキスパートを持っている人々の熟練とスピードには参る。しかも弁護士は五万を預かっているからとお金もそれ以上獲らない。なんでこうも親切なんだろうってあたしは感動します。それに輪を掛けて彼の言葉が頭の中でこだまするのです。ご主人は言葉がきつい時があるって言うけど、それだけでは、DVにはあたらない。今の家庭ではよくある光景ですよ。むしろ全く非がない状態のご主人、離婚調停は難しいって。頭のいい友人を持てば人生は楽勝というセオリーをあたし学ぶ。もしも又何かあったらいつでも僕の事務所に来ていいですよ?って。