貞彦編〔110〕

 昨日は今までとは全く趣向の違った映画鑑賞〔奇人たちの晩餐会USA〕で欧米と日本の間を流れるどす黒い川を見た気モチになってた。欧米人が日本人の心がイマイチ分からないっていうのをこの映画が象徴している。センスとスピードとウィットに富む映画ではある。それなのにいまいち感動を起こさせない。欧米人が笑える部位がどうしても笑えない。日本人の性〔さが〕なんだなあってそれを見事に凝縮するのがこの映画です。笑う場面じゃないだろ?いや、腹を抱えておかしいに決まってる!!あたしは自分の中に日本人に対応出来る部位とそうではない部位をふたつ維持している時点で驚く。こんな器用不器用を発見するなど思いもよらず自分のイニシャチブが獲れない。なぜ、日本人は沈黙することを美徳としたのでしょう?黙っていれば何か大きな災難が通り過ぎるとでも?いいえ、江戸っ子なら違ったでしょうか?それも残念ながら未解決です。いいと思っても、いいと言えない。変だと思ったらさすがに変だ・・・ってずっと後からぼそっと言う。これじゃあ埒は開きません。いいな!!と思ったら早速、人に話すのです。それが欧米人です。誰かに許しを得る必要もないし、それを委ねる権限が誰かにある?まさか~~馬鹿言っちゃいけない。ソッコー伝える!!このことがこれからの日本をびんびんにしていく。黙っていても誰も浮かばれません。