貞彦編〔66〕

 あたしの後悔はすでに後悔ではありません。中国がみんなが見ている前で救出に向かうように、中で埋没している人々の不安や苦しみはいずれ除去されていく・・・。大いなる分岐点がこれから地球に起るからです。みんながみんな、その波には乗れない。アースウェーブ。しかし柔軟性ある中国のことです。そこまで主義主張に埋もれて行く方は危険だと逆探知するでしょう。昨日、いい映画を見て女優さんのお名前を書き留めます。もしもこの女性がいなかったらこの博士夫婦、出国は出来なかった・・・ちょうど語彙金にもなるので明日、紹介しましょう。ひとつの映画に主人公以外に、欠かせないキーポイントとなる人物が出て来る、その登場を待たないことには何も始まらない、ましてや映画のすべてを超えてしまうようなセッションさえ包括でポール・ニューマン主演の”引き裂かれたカーテン”を鑑賞しました。今、見ても全然、古くない、いや、正しくこの締め付けこそ現在の中国そのものだ・・・って。無事に夫妻は船を下りて指示通りの人物を尋ねるべく郵便局に向かうけど、言葉の壁があって中々郵便局を発見出来ない。そういう時その女性と出会う。女性は物知りで、しかも理知的。この夫婦に頼めばビザの保証人になってくれるのでは?って己の思惑通りに動く。信じる者は救われて、きっと女性はアメリカ行きを果たすでしょう。元々の筋書きにはない女性、しかも老女です。この女性の存在がないならただのスパイ映画。しかしそうはさせない監督の眼光がアッパレなのです。