貞彦編〔1〕

 父の人生をそのまましたためれば誰もが大成への道のりを進んでいける?そのような啓示が今朝ある。父には実際叱られるとばかり私思ってた。戒名を持たせずパートナーを送ったから。ひやひやしてたけど、違っていたのです。彼はこう言う。僕を採り上げてくれてありがとう。そして京都との絆を温存してくれてありがとうって。どんどん皆に紹介してくれ!!って逆に頼まれるのです。発端は父が常にめそめそしていたそのことが糸を引いたと発言するのです。逆上がりです。鉄棒の逆上がりがどうしても出来ず、や~~い弱虫~そんくらい、できんとや~~って冷やかされて。この時父は小学生。矢上小学校です。頑張って練習して人並みになってやるぞ!!って発奮するものの、それがやっと出来るようになると今度は懸垂です。みんなのように僕はどうしても出来ない。父の頭の中は失望で一杯になる。母タヤはそんな息子を励ます。男は泣いちゃあいけんばいって。一歳上の姉はまず父、光男に告白する。弟が学校でいじめを受けている!なんとか出来ないの?って。私は昔からいじめってあったんだなあって、逆に不思議な感がいに耽っている自分に戦く。父の心も同時に透けて見える。自分はダメな生徒だ・・・勉強だって主席獲ったことがない。こうマイナス材料ばかりで一体この先、何があるんだ?って。